定着支援の現場から 9月 vol.2

今日は就職して1年2ケ月経った方の就労定着支援で、和泉市にある食品加工の会社を訪問させていただきました。
訓練中も就職されてからも、体調が目まぐるしく変わり、出勤したい、出勤しなければという思いは強くあるのに、家から出られない苦悩を訴え続けてこられた方です。職場の方は、時に厳しく、時に優しく話を聞いて励ましながら、ずっと見守ってきてくださっていました。その方が大きく変わられたのは就職して1年を過ぎた頃からです。安定して出勤される日が増えてきました。勤務終了後に毎回いただくお電話での声も穏やかで、仕事を任されることへの充実感があるのだろうなと感じられるようになりました。今月からは新しい業務にもチャレンジされており、年末に向けて忙しくなると力強く話されていました。上司の方からは、今の頑張りを評価していただき、今後に期待するというお話もうかがいました。

忙しくなるこれからの時期、無理せず着実にステップアップしていかれるよう応援していきたいです。

定着支援の現場から 9月 vol.1

今年就職された方の職場定着支援のご報告です。
今日は図書館を訪問。
勤務時間を延ばしてから3ヶ月が経ちました。今年の厳しい夏を休まず乗り越えられ、自信をつけられたようなご様子です。
今、担当されている広報誌やチラシのイラスト、制作物の作成に、次々と依頼が殺到しているとのこと(^^) 職場の方からのご提案で、これからは依頼の調整をご自身されることになったそうです。少しずつステップアップされてますね~ 😛
次の訪問の時に結果の振り返りをさせていただけたらと思っています。

ただいま就活中

今日は、求職活動をされているコラール明日架のメンバーさんのお話です。

物流関係の会社の面接に同行しました。
何度も面接の練習は重ねてきましたが、本番になると緊張から普段の力が十分に発揮できず、悔しい思いをされてきた方です。今回の面接では、担当の方が熱心にご本人の話を聴いて、いろいろな質問もしてくださり、また、この会社で働く上での姿勢や会社の考え方などをきちんと話していただいたことで、ご本人も話しやすい職場の雰囲気を感じとられたようです。質問には、はっきり落ち着いて受け答えされ、徐々に良い空気が流れていきました。
面接の中で印象に残った言葉です。
「同じ賃金を支払う限りは、業務の中で障がいのある方と健常者の差をつくりたくない」
「人それぞれ、覚えの速い人もいれば、遅い人もいる」
障がいがあっても、働く限りは給料に見合った仕事をする、障がいの有る無しに関わらず、できることを一生懸命頑張ってほしいというメッセージが伝わってきました。厳しく感じる方もおられるかもしれませんが、組織の一員として長く働き続けるためには必要な意識だと思います。誰しも強みや弱みがあります。強みを最大限活かし、弱みを補う工夫をしていくことは大切ですね。改めて感じることができました 😆

“ビジネスマナー” 積み重ねることの大切さ

明日架では、毎週木曜日の午前中にビジネスマナーを学んでいます。

今日のテーマは「電話応対」と「報連相(報告・連絡・相談)」。
座学ではなくロールプレイをしました。

電話応対は、社内の「内線電話でのやりとり」。もうひとつは、メンバーさんからのリクエストで、受付に内線電話を置いているだけの会社を訪問した時の「相手の呼び出し方」をしました。
報連相は、「突然急ぎの仕事を頼まれた時の対応」と「ミスをした時の報告」でした。

皆さん、クッション言葉を使い、必要なことを丁寧に伝えておられましたが、
私が驚いたのはその「伝える姿勢」です。
テキストやマニュアル通りのやりとりではなく、それぞれの個性がよく出ていました。
たとえば、素早く状況判断し、必要な内容をメモにとってすぐに報告される方、
メモを一旦見直して先にイメージをつけてから報告される方、
ビジネス用語を駆使して落ち着いて報告される方、
「すいません」と断りながら、内容を聞き取れるまで確認される方、
適切な言葉をみつけるのに苦労しながらも、相手の目を見て一生懸命伝えようとされる方、
これまでなかなか自己表現ができなかった方が真っ先に手を挙げてロールプレイをされている姿などからも、お一人お一人のこれまでの葛藤とその成果が表れているようで、支援するスタッフとしても誇らしいような気持ちになりました。

ビジネスマナーを知らなくても働くことはできます。
大切なのは、相手や周りに気遣いができること気持ちを表現できることだと思います。
明日架のメンバーさんは、細やかな気遣いができる方が多いのですが、様々な葛藤からどうしても消極的になりがちで、もどかしさを感じてしまうことが度々あります。だからこそ、練習を重ねたり、気づきの中で、自分なりのコミュニケーション方法に自信をもって欲しい、そんな思いが小さな実を結んだように感じられた今日なのでした。

 

障がい者就職面接会

今日は、合同面接会に参加するメンバーさん2名に同行してハローワーク大阪西へ行ってきました。

お二人とも、今回の面接会への応募を決めてから、何度も面接の練習を繰り返してきました。
「スムーズに受け答えができていない」「自分の障がい特性って?」「会社にはどんな配慮を求めたら良いの」などなど、迷ったり、悩んだり、凹んだり、憤ったり、、、スタッフと話し合い、伝え方の練習を重ねて当日を迎えました。面接試験は不安や緊張との戦いです。どれだけ練習をしても、それらがなくなることはありません。ただ、たくさん時間をかけて努力をした自分に自信を持つことが大切なのではないでしょうか。その努力は、きっと伝わるはずっ!!です。
で、当日です。お二人とも練習の成果を出してきちんとした受け答えをされていました(拍手)
結果が分かるのはまだ先になりますが、どんな結果であっても努力はいつか報われますっ!!と信じてますっ!!

~スタッフのつぶやき~
選考の結果が届くまでメンバーさんは落ち着かない日々が続きます。ですが、それは私たちスタッフも同じ気持ちです。吉報が届くことをひたすら祈っています。

毎週グループ作業をしています

実は、明日架での作業は、普段個々に行うことが多いです。
なので、今は週に1回グループで作業をするようにしています。
メンバーさんの中からリーダーを決め、作業説明はリーダーがします。その時に、作業の目標数も決めてもらいます。
途中で、「手が空いた時にはどうすれば良い?」「リーダーの役割を果たすのが難しい」などの課題が出てきますので、終了後には振り返りをして、出された課題について意見を言い合います。時にはそれが次のSSTのテーマとなる時もあります。
仕事はチームで行うことが多いので、周りや業務の予定を見ながら動くことはとても大切です。

今後も就労を意識した訓練を企画していきます。